最終更新日:2025年1月20日 FOS夏の交流会CambridgeUK
2024 年FOS 夏の交流会 in Cambridge,UK
2024 年FOS 夏の交流会 in Cambridge,UK
今年のFOS 夏の交流会は久しぶりに米国外の開催地として、ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジを会場とし、7 月28 日(日)から31 日(水)までの日程でとりおこないました。
現役の奨学生が中心の参加者でしたが、元奨学生の参加もありました。
また、今回は初めて、船井情報科学振興財団褒賞事業選考委員長の齊藤英治氏(東大・工)と2023年度船井研究奨励賞受賞者の方3 名にも加わって頂き、総数50 名の方が参加しました。
1時間の特別講演、20 分の招待講演、そして、5 分の講演に分けて、参加者全員が講演をしました。
講演会場のOld Divinity School
宿泊した学生寮
会場の鳥瞰図
プログラムは以下の通りでした。
日時 | 内容 | 場所 |
---|---|---|
7月28日(日) |
| Cripps Porters Lodge Hall |
7月29日(月) | 8:00〜9:00 朝食 | The Buttery |
9:00〜12:00 研究発表 午前の部
| Main Theatre (Old Divinity School 2F) | |
13:00〜16:45 研究発表 午後の部
| Main Theatre (Old Divinity School 2F) | |
17:00〜19:00 First Court 集合 夕食会 19:30〜21:30 野外シェイクスピア劇観劇 | The Eagle Gardens | |
7月30日(火) | 8:00〜9:00 朝食 | The Buttery |
9:00〜12:20 研究発表 午前の部
| Main Theatre (Old Divinity School 2F) | |
| 市街地 | |
19:00〜21:00 18:50集合 夕食会 | Hall | |
7月31日(水) | 8:00〜9:30 朝食 | The Buttery |
9:30〜10:00 自由解散・チェックアウト | Cripps Porters Lodge |
以下、写真を交えながら、より詳しく報告します
7月28日(日)セント・ジョンズ・カレッジの大食堂(Hall)で顔合わせ夕食会
ノーベル物理学賞受賞のPaul Diracの肖像画の前で(左)ノーベル化学賞2度受賞のFrederic Sangerの肖像画の前で(右)
7月29日(月)セント・ジョンズ・カレッジの講演会場(Old Divinity School)にて講演会
Butteryで朝食
益田副理事長が開会挨拶(Zoom)
続いて、(元)奨学生らによる講演
午前中は15名の奨学生らの5分講演がありました。また、20分講演は以下の通りでした。
- Droplet-Based Microfluidic Automation and High-Throughput Screening(講演レポート)
- Dark Matter of the Genome(講演レポート)
午前中の5分講演の内容は以下の通りでした。
- AI研究と数学
- 今までとこれから
- 人間と技術の交差点で、私はどこへ向かうのか?
- とあるイギリスの医学生の一日
- DL theoryって何?
- 隙のない工学理論を目指して 制御理論と最適化の研究
- ものを畳む
- Welcome to underground (of computers)
- 意思決定 を科学 統計学 最適化 する
- Interdisciplinaryなサイエンスはどう生まれるのか
- 大規模言語モデルの順番に関する理解
- 避妊法の選択支援 in Kenya
- 主張をしよう!
- How is our privacy preserved? Intro to Differential Privacy
- 深層学習による行動計画
Tea Break (Old Divinity School)
Sandwich Lunch (Old Divinity School)
昼食後も、(元)奨学生らによる講演
午後は24名の奨学生らの5分講演がありました。また、20分講演は以下の通りでした。
- 超フレキシブル太陽電池の研究最前線:ウェアラブルセンサから宇宙用電源まで(講演レポート)
- 制御理論と宇宙探査と人工知能とキャリアパス(講演レポート)
- 「回転」にまつわる物理〜渦無し磁石から光渦を作る〜(講演レポート)
午後の5分講演の内容は以下の通りでした。
- 永久凍土の融解
- Food x Engineering
- Mobile Robotのオフロードにおける制御
- The Science of Bumping Into Things / Towards Robots That Aren’t Afraid of Contact
- Do humanoids dream of optogenetic octopus?-細胞を用いたbiohybrid roboticsと、その3つの着地点について-
- 半導体?集積回路?
- Cytoplasmic Properties and Prion Dynamics
- fブロック金属元素単分子磁石を利用して電子構造が物性を発現させる機構を解明する
- 安価で高性能な電池の開発
- 水不足の解消に向けて
- 材料の微細構造と非線形性
- 長期記憶の形成メカニズム
- こどもの白血病
- Developing novel tethering system with ligand-nanobody pairs
- いつの間にか小さくなっている私(たち)の脳
- Ribonucleotide embedded in genomic DNA
- ヒト胚における染色体異常の研究
- 1本鎖DNAを用いたバイオセンサの開発
- 生体外での骨作り
- ミクロとマクロの世界を繋ぐ~理論物理学の視点から~
- 量子コンピュータの「配線」
- What is 2D material?
- トポロジカル絶縁体~絶縁体中の「強い」電流~
- 古気候イベント
7月29日(月)パブThe Eagle で夕食会
DNA二重螺旋構造発見のWatson, Crick, Franklin の銘板前で(右)
7月29日(月)野外シェイクスピア劇観劇
The Eagleでの夕食後、希望者のみ自費で、Cambridge Shakespeare Festivalの野外シェイクスピア劇を観劇しました。
7月30日(火)セント・ジョンズ・カレッジの講演会場(Old Divinity School)にて講演会
7月30日(火)ケンブリッジ市のツアー
午前で講演会が終了した後、午後はケンブリッジ市のツアーに各自参加しました。
7月30日 プロのツアー(左)、個別ツアー開始前(右)
7月30日 個別ツアー Punting
7月30日 個別ツアー St John’s College: 図書館内のノーベル物理学賞受賞のPaul Diracの像の前で(左)、Chapel Towerを登る(右)
7月30日 個別ツアー St John’s College: Chapel Tower屋上から(左)、Christ’s College: 若き日のCharles Darwin像と一緒に(右)
7月30日 ツアーを終えてEmmanuel Collegeで合流
7月30日(火)セント・ジョンズ・カレッジの大食堂(Hall)でお別れ夕食会
7月30日 お別れ夕食会(Hallにて)ノーベル物理学賞受賞のPaul Diracの肖像画の前で(左)
7月30日 お別れ夕食会(Hall)ノーベル化学賞2度受賞のFrederic Sanger(左)とノーベル物理学賞受賞のAbdus Salam(右)の肖像画の前で
7月31日(水)朝食後に解散
全て予定通りに進み、無事全日程が終了しました。
幹事のはからいで、講演会の発表中、今回初めて、ニコニコ動画のように聴衆からのメッセージがスクリーンに流せるようにしてくれたのが評判が良かったです。
特別講演や招待講演は勿論のこと、各奨学生の5分間の講演も皆見事にまとめられており、皆、最初から最後まで熱心に講演を聴くとともに、議論に加わっていました。
今回の交流会の幹事は青木俊樹(FOS2023)、大島知子(FOS2023)、長谷川公大(FOS2022)、藤田創(FOS2022)の4氏が務めてくれて、講演要旨や参加者の自己紹介を含む充実したプログラムパンフレットの作成、講演会の時間割作成とその進行係、などなど、様々な工夫を盛り込んでくれました。
また、古賀樹(FOS2020)と宍倉真理(FOS2020)の両氏が写真撮影を担当してくれました。
更に、ケンブリッジ大学在学中の磯部知弥(FOS2021)、坂田莉奈(FOS2022)の2 氏と、セント・アンドリューズ大学在学中の明石晃一(FOS 学部2021)氏が講演会終了後のケンブリッジ市のツアーを企画してくれました。
そして、船井情報科学振興財団事務局の皆さん、特に近藤幹子氏が寮の宿泊予約、食事の手配、航空券の手配などなど、最も大変な作業を担当してくれました。
これらの人々にこの場を借りて、感謝します。